第3回|顧問先に「なぜそうしたか」を説明できるようにする

AIを使っていると必ず聞かれます。「うちの帳簿をAIに見せているのか」「AIが計算したのか」。答えはあるのに後から作ったように聞こえてしまう問題を、税理士事務所の目線で扱います。あわせて、10月から始まるインボイス経過措置の見直しに向けた案内の作り方を整理しました。2026年7月収録。

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運営者・AIエンジニア / IT歴36年以上・SEO歴21年以上

会員向けの月刊実践レポート、第3回をお届けしました。この記事では、収録した内容のうち時期を問わず通用する部分を全文公開しています。実務への落とし込みと資料(PDF)は会員限定です。

「なぜそうしたか」を説明できるようにしておく

第1回で権限の線引き、第2回で出力の確かめ方を扱いました。今回はその先、外から問われたときに答えられるかという話です。 AIを業務に使っていると、いずれ必ず聞かれます。顧客から、取引先から、監督する立場の人から、あるいは社内の別部署から。「これはどうやって作ったのか」「AIが決めたのか」「間違っていたら誰の責任か」。 このとき困るのは、答えが無いからではありません。答えはあるのに、後から作ったように聞こえてしまうからです。事前に決めて書いてあるものと、聞かれてから説明するものは、同じ内容でも受け取られ方がまったく違います。 後手に回る答え方

  • 「最終的には人間が確認していますので大丈夫です」。何をどう確認したかが無いので、確認の実質が伝わらない。
  • 「AIは補助的に使っているだけです」。程度の話にすると、相手の不安の大きさ次第で押し切られる。
  • 「そのあたりは事故が起きたら考えます」。起きてから考えた形跡は、必ず後から検証されます。 先に決めてある答え方
  • 「この作業ではAIをここまで使い、ここからは使わない、と決めています」と、決めた範囲を示す。
  • 「毎回この一点を確認していて、記録はこの形で残しています」と、確認の実質を示す。
  • 「判断の責任は私(当社)にあります」と、責任の所在を先に言う。相手が本当に聞きたいのはここです。 作っておく一枚
  • ① 使っているAIの名前と、入力が学習に使われない契約かどうか
  • ② 何に使い、何には使わないか(作業名で具体的に)
  • ③ 毎回確認している一点と、記録の残し方
  • ④ 最終的な判断と責任の所在

この一枚は守りの文書に見えますが、実際には営業資料としてよく効きます。ここまで整理して示せる相手はまだ少なく、それ自体が仕事の丁寧さの証明になるからです。

「AIが決めた」という言い方をしない

言葉づかいの話に見えますが、実務では効き方が大きく違います。 「AIが判断しました」と言った瞬間、責任の所在が曖昧になります。相手は、間違っていたときに誰に言えばいいのか分からなくなり、不信が生まれます。そして実際のところ、AIは判断していません。人が判断した結果を、AIが用意した材料で補強しただけです。 正確に言うなら、こうなります。「私が判断しました。その過程でAIに下調べをさせました」。長くなりますが、この順序で言えるかどうかが、信用の分かれ目になります。

避けたい言い方正確な言い方違い
AIが計算しました私が確認した計算です。集計はAIに行わせました確認したのが誰かがはっきりする
AIの判断では〜私の判断です。判断材料の整理にAIを使いました判断の主体が動かない
AIが見落としたようです私の確認が漏れました責任を道具に転嫁しない
AIを導入したので効率化されましたこの作業を自動化し、確認をここに絞りました何がどう変わったかが伝わる
言い換えの例

3行目がいちばん大事です。間違いが起きたときに道具のせいにした瞬間、それまでの信用がまとめて失われます。逆に、自分の確認漏れとして引き受けられる人は、AIを使っていることをむしろ安心材料として受け取ってもらえます。

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関連: 第2回|AIが出した数字を、どこで止めるか で詳しく解説しています。

  • 税理士が特に問われやすい三つの場面 — 顧問先の財務データを扱うぶん、問われる場面は具体的です。
  • 10月に向けた顧問先案内の作り方 — 免税事業者からの課税仕入れに係る経過措置は、2026年10月から控除割合が8割から7割に下がります。
  • 今月の動き(2026年7月時点)
  • まず着手すること(チェックリスト)

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関連: 第1回|顧問先のデータをAIに触らせる前に決める三つの線引き で詳しく解説しています。

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運営者 / AIエンジニア(IT歴36年以上)

  • IT歴36年以上・SEO歴21年以上
  • IBM認定 生成AIデジタルマーケティング
  • 神田昌典氏 認定ライセンシー
  • 税理士事務所のGEO/AI-SEO・記事づくり

IT歴36年以上・SEO歴21年以上の運営者です。長年のSEO対策と最新の生成AIを掛け合わせ、税理士事務所が「AIに引用される(GEO)」状態をつくり、新規顧客を獲得するための記事を、現場目線で書いています。

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