開業したての税理士が集客で先にやること|順番を間違えると半年を失う5段階
開業直後の集客でつまずくのは、やることが多いからではなく順番を間違えているからです。対象を絞る、開業を知らせる、業務ページを1つ作り込む、窓口を整える、記事を出すという5段階を、税理士事務所のAI集客(GEO・AI-SEO対策)を支援する視点で解説します。

開業したばかりの税理士事務所が集客で失敗するのは、やることが多すぎるからではありません。やる順番を間違えているからです。
ホームページを作り、名刺を配り、交流会に出て、SNSを始めます。どれも間違いではありませんが、同時に手をつけると、どれも中途半端なまま数か月が過ぎます。開業直後は時間も資金も限られているため、順番を誤ると取り返しに時間がかかります。
ここでは、何から手をつけるかを優先度の順に整理します。
最初の3か月でやること
開業直後は、次の順で進めてください。上から順に、効果が出るまでの時間が短い順です。
1. 誰の何を引き受けるかを決める
2. 既存のつながりに開業を知らせる
3. 業務ページを1つだけ作り込む
4. 相談を受ける窓口を整える
5. 記事の発信を始める
このうち、開業から1か月以内に済ませたいのは1と2です。3と4が2か月目、5は3か月目以降で構いません。
逆にしてしまう事務所が多くあります。ホームページと記事から始めて、誰に向けたものかが定まらないまま更新を続け、半年経っても問い合わせが来ないという形です。
関連: ChatGPTに選ばれる税理士事務所の情報の出し方|相談者の質問に答えるページ設計 で詳しく解説しています。
対象を決めないと、何も書けません
最初にやるのは、対象を絞ることです。
「法人も個人も、どんな業種でも対応します」と書いてあるページからは、読んだ人が自分のことだと判断できません。幅を広げると、かえって誰にも届かなくなります。
絞り方は3つの軸で考えてください。
| 軸 | 例 |
|---|---|
| 業種 | 飲食、建設、美容、医療、EC |
| 状況 | これから開業する、経理担当が辞めた、相続が発生した |
| 規模 | 従業員5名以下、売上1億円未満 |
3つすべてを絞る必要はありません。1つか2つで十分です。
決め方の基準は、前職や自身の経験で扱った件数が多い領域です。開業したての段階では実績が語れないため、知識の深さで差をつけるほかありません。扱ったことのない業種を看板にすると、初回相談で答えられずに終わります。
私は自分が起業したとき、会社設立の手続きを士業の方にお願いしました。そのとき選んだ理由は、料金でも事務所の規模でもなく、同じような立場の依頼を何度も扱っている様子が伝わってきたからです。依頼する側は、自分と似た事例を扱っているかどうかを見ています。
関連: 税理士のホームページから問い合わせが来ない原因チェックリスト|見るべきは順位より手前の5か所 で詳しく解説しています。
既存のつながりが最初の相談を連れてきます
開業から数か月の相談は、ほとんどが既存の関係から来ます。前職の顧客、同業者、学生時代の知人、地域の集まりです。
ここで大切なのは、開業したことを知らせる作業を「営業」だと思わないことです。
多くの人は、あなたが開業したこと自体を知りません。知らせなければ、紹介しようがありません。連絡する内容は3つで足ります。
- 開業したこと
- 何を引き受けるか
- どう連絡すればよいか
この3つを、短い文面で伝えてください。売り込みの言葉は不要です。知らせることと売り込むことは別の行為です。
前職が事務所勤務であれば、顧客の引き抜きにあたらない範囲を必ず確認してください。ここは事前に線を引いておかないと、後から関係が壊れます。
業務ページは1つに絞って作り込みます
3つ目が、ホームページの中身です。
開業直後にやりがちなのは、扱う業務をすべて並べたページを作ることです。5つの業務を薄く書くより、1つの業務を深く書いたページのほうが問い合わせにつながります。
1ページに入れる項目は5つです。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 対象 | どういう状況の人向けか |
| 流れ | 初回相談から完了まで、時系列で |
| 資料 | 依頼者が用意するもの |
| 期間 | おおよそどのくらいかかるか |
| 費用 | 基本の範囲と、追加が出る条件 |
このうち、依頼者が最も気にするのは自分の側の手間です。用意する資料の一覧と、揃わない場合にどうするかを書いておくと、相談の心理的な負担が下がります。
費用は1つの数字で断定しないでください。基本の範囲でいくら、どういう条件が加わるといくら増えるのか、という2段構えで書くと誤解を防げます。
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相談を受ける窓口で止まっていませんか
ここで止まる事務所が意外に多くあります。ページを読み終えた人が、問い合わせの画面で離れていく形です。
確認するのは4点です。
入力項目を絞っていますか — 名前、連絡先、相談内容の3つで足ります。会社名や住所を必須にすると、そこで手が止まります。
返信の目安を書いていますか — 何営業日以内に返すかを明記してください。
初回相談が有料か無料かを書いていますか — 金額そのものより、分からないことが障害になります。
電話以外の窓口がありますか — 日中に電話をかけられない立場の人は一定数います。
記事の発信は4番目でよい理由
記事から始めたくなりますが、順番としては最後です。理由は2つあります。
1つは、対象を決める前に書いた記事は、後で書き直すことになるからです。もう1つは、検索から相談が来るまでに数か月かかるためです。開業直後の資金繰りを支えるのは、既存のつながりから来る相談です。
とはいえ、3か月目以降は着実に効いてきます。書く題材は、相談の場で出た質問をそのまま使ってください。面談で出た質問を、その場で1行だけ記録しておけば、翌月の題材の在庫になります。
見出しは質問の形にしてください。「役員報酬は途中で変えられますか」という見出しは、読者が実際に入力する言葉とそのまま対応します。税理士事務所のAI集客では、検索で上位に出すSEOに加えて、生成AIに正しく引用してもらうGEOの視点を組み合わせることが効いてきます。
生成AIは、論点の洗い出しや案内文の下書きに使えます。ただし、税法の解釈と適用時期は必ず一次資料で確認してください。改正前の内容を現行のものとして提示することがあります。
よくある質問
Q. 開業直後にホームページは必要ですか
必要です。ただし作り込む順番があります。紹介を受けた人も、面談の前に事務所名を検索します。そのとき、扱う業務と担当者の経歴が分かる状態になっていれば、紹介元の推薦を裏づける材料になります。まずは1つの業務ページと、担当者の紹介ページがあれば足ります。
Q. SNSは早めに始めたほうがよいですか
順位としては後です。更新を続ける負担が大きいわりに、税理士への依頼は検索や紹介から入る割合が高くなります。始めるなら、記事の発信が軌道に乗ってから、その記事を知らせる用途に絞るほうが続きます。
Q. 広告はいつから出すべきですか
対象と業務ページが固まってからです。読む先のページが整っていない状態で人を集めても、離脱が増えるだけで費用が消えます。ページを直してから出すほうが、費用対効果は上がります。
Q. 開業直後で実績がない場合、何を書けばよいですか
前職で扱った業務の種類と件数の範囲、対応できる手続き、依頼を受けてからの進め方です。事務所としての実績がなくても、担当者としての経験は書けます。書けない範囲を無理に埋めるより、扱わない業務を明記するほうが信用されます。
Q. 成果が出るまでどのくらいかかりますか
既存のつながりからの相談は、知らせた直後から動きます。検索からの相談は数か月かかります。この2つを同じ物差しで測らないでください。最初の3か月で検索の成果を求めると、続かなくなります。
まとめ
開業したての税理士事務所が集客で先にやるべきことは、次の順です。
- 業種、状況、規模のいずれかで対象を絞る
- 既存のつながりに、開業したことと引き受ける業務を知らせる
- 業務ページを1つ選び、対象、流れ、資料、期間、費用の5項目を書く
- 問い合わせの入力項目を絞り、返信の目安と初回相談の扱いを明記する
- 3か月目以降、面談で出た質問を題材に記事を出す
同時に手をつけないでください。開業直後は時間が限られているため、順番を守るほうが結果的に早く進みます。
税理士事務所のAI集客(GEO・AI-SEO対策)として、どのページから作るかの設計についてもご相談いただけます。
参考・出典
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